産前に読んだ本などで、興味はあったけど実践できなかった「テレビ無し育児」。
何度か実践しようと挑戦しつつ、挫折してきました。というのも、挑戦してみて分かったのですが、テレビ無し育児を実践するには夫婦そろって協力する必要があるということです。母親だけ(父親だけ)がんばるのは、なかなかに困難です。
テレビなし育児には何が必要か、どうしたら良いのかを考えてみました。
テレビに頼るのは、どうしても手が離せない時
一日過ごしていると、どうしても手が離せない時間帯が出てきます。それは、食事の準備と片付けです。掃除や洗濯などの、後でまとめてやることのできる家事とは違って、食事だけは毎日、決まった時間にこなさなくてはなりません。そうすると子どものゴキゲンに関係なく、手が離せない時間がでてくるのです。
食事の準備時間
これはねんね期から、そうです。ちょうどよいタイミングで眠ってくれれば良いですが、食事の準備時間といえば、子どもも小腹が空き始める時間。機嫌も悪くなりやすい時間だったりします。
わが家のチビヒメ(11ヶ月)も、まさに昼食前と夕食前の時間帯は、とっても機嫌が悪くなったりします。ひとり遊びのできない時間帯です。
30分くらいで準備できる内容のものも、あやしつつ準備をすると1時間以上かかることもあります。この時間帯に、Eテレにでも夢中になってくれていたら、はかどるのになーと思いますよね。そのためでしょうか?Eテレの16時からの放送はなかなか良い時間帯だと思います。
食後の片付け
食後は比較的ゴキゲンな場合も多いですが、うちのチビヒメは食後の授乳を心の底から楽しみにしているので、もたもたと片付けをしていると怒ります。もしくは、キッチンに入ってきて足元で遊び始めます。
こんな時、Eテレに夢中になってくれていると、手早く片付けることができて助かります。なにせ、そのまま出しっぱなしにしておくと、次の食事の準備時に食器が汚れていて準備ができなくなり手詰まりになってしまうのです。かなり致命的です。
テレビに頼らず、家事をするには夫の協力が必須
例えば、食事の準備。
- 週末にまとめて作りおき
- 毎食、一から作る
どちらのパターンでも、調理中の子守は必須です。協力してもらえない場合は、毎食の準備時にEテレに頼るしかなくなりますよねぇ・・・
次に食事の後片付け。
こちらも毎食後30分位は子守をしてもらえると、キレイに片付けることができますね。でも、毎食後30分間もしっかり子守をしてくれる家族なんてそうそういません。うちの夫は、ひとりで横になってテレビをみたいタイプです。
毎食後、テレビをつけずに30分も子守をお願いなんて頼んだら、夫は大変窮屈な思いををすると思います。お願いできるとしたら、片付け中だけはチャンネルをEテレにさせてね、と言うことが精一杯ですね。
そんなわけで、テレビに頼ることでなんとか回っている毎日なので、「テレビ無し育児=夫の負担増」につながります。これが苦にならない旦那さんのいる家庭なら、簡単にテレビ無し育児ができるかもしれませんね。
道具にたよってテレビ無し育児を実践
夫に頼らずとも、道具を駆使してできるかも?と考えてみました。
ねんね期・おすわり期
まだ、自力で動けない時期です。メリーやジムで遊ばせておく方法があります。が、テレビ無し育児を推奨する方からすると、電子音のおもちゃ自体もNGなので、メリーやジムも、メーカーによってはダメかもしれませんね。
チビヒメが、寝返りを覚える前は、キッチンに無印のクッションを持って行って、その上に寝かせつつ家事をこなしました。親の顔が見えていれば安心するみたいでした。ハイローラックがあれば乗りきれるかもしれませんね。
ハイハイ期・つかまり立ち期
まさにチビヒメが今この時期です。
テレビ無し育児推奨派の人たちは、台所育児(キッチンに子どもを立たせる)を推奨することが多いですが、そこまでは難しい月齢です。後追いも始まり一番苦労する時期ですね。
電子音ものですが、ジャンパルーなどのおもちゃで足止めすることもできますし、ベビーゲートやベビーサークルで安全を確保して遊ばせることもできます。ですが、こういった物理的に行動を制限するものは、本人が行きたい先に動けないものですので、大泣きしてしまう可能性が高いです。
その泣き声に耐えられるなら家事を続けることができるでしょうが、なかなかツライ作業になると思います。
腰がすわっているので、おんぶ紐という手段もあります。ただ、周囲に興味しんしんな時期なので、おんぶされたまま、キッチン中のいろんなものに手を伸ばす危険性もあります。なかなか難しい時期です。わが家はこの時期にテレビデビューしました。
1歳以降(あんよ期)
ここまでくると、お手伝いをお願いすることができそうです。簡単な食器の準備や、食材の下ごしらえなど・・・どんどんお願いしていけるといいですね。
テレビ無し育児はほんとうに必要か
テレビ無し育児が注目される理由
テレビ無し育児が注目を浴びたのは、テレビ漬けで言葉の発達遅れのある子が出始めたからだったと記憶しています。
本来、発語が見られる時期に、言葉が話せなかったり、指差しなどもできなかったりする子です。そして、テレビを消したら急に話せるようになったから原因はテレビだったと言われているのです。
その後、テレビはつけっぱなしでも、子どもも興味がなかったら見ないから大丈夫というような研究結果が発表されたり、良いのか悪いのかよくわからない状態です。ただ、母子手帳にも視聴時間は気をつけるように記載があるので、小さいうちのテレビの視聴はあまり推奨はされていないようです。
現代の生活スタイルだとかなり厳しいかも
日中は母子2人きりという家庭の多い現代では、手が離せない時の救世主としてテレビが活躍するのはしょうがないのかなと思います。徹底的にテレビを見せないけれど、家事の間は困るから・・・と、サークルに入れっぱなしにする方もいますが、発育のことを気にするのであれば、サークルに入れっぱなしもあまり良くない環境じゃないのかなぁと思ったりします。
じゃあ何が良いのかというと、難しいのですけどね。出来る限り、子どものお昼寝時間などを利用してやりくりするしかないですね。それでもやりきれない家事はどうしても出てくるので、テレビ無し育児を徹底するなら、もう一人の人手が必要なのかなと思いました。あ、2人目さんとかで、1人目の子が子守をしてくれるなら大助かりですね。
テレビを見てても、言葉も出るし学習も問題ない
テレビ無し育児を徹底しなくても、テレビっ子として育った私もどちらかと言えば、おしゃべり好きに育ちましたし、口喧嘩なら夫には負けません。年長さんの頃にはひらがなも書けたし、自分の名前は漢字でも書けていました。発語の遅れとかは、テレビだけが原因では無いんじゃないかなーと感じています。
テレビ無しを実践する目的は、各家庭で異なるのかもしれませんが・・・私個人としては、しっかりと気をつけたほうが良いのは新生児期くらいで、0歳児は控えめにしましょうね。くらいの、ゆるい感じで実践するのがいいかなと思います。
うちの場合は、夫がテレビの視聴に厳格な家庭で育ったせいか、結婚してからテレビが自由に見られて幸せなようです。(結婚まで実家住まいでした)かなりのテレビっ子として、リビングでごろごろしています。一方、一人一台テレビ有りというテレビっ子家庭で育った私は、一人暮らしを機にテレビ断ちをしました。自分で不要だと判断したからです。実際に、結婚するまでテレビ無しで何の不便もなく生活できました。
親がかかげる教育方針の子どもへの影響なんてこんなものですね。だから、ストレスを貯めてまでテレビ無し育児を徹底する必要はないのかもしれません。下手に制限したり、無理に強要したりせずに、できる範囲で関わるのがいいのかもなぁと改めて思いました。
ナチュラルにテレビ無し育児をするなら、祖父母と同居しているとか、兄弟が多いとか、かまってくれる人がたくさんいる生活でないと難しいかもしれませんね。