ミニマルって言葉、よく聞きますよね。
友人が断捨離にはまりすぎて、ミニマリスト化を突き進んでいます。
うらやましいです。
物を捨てるってスッキリするし気持ちがいいですもんね。
現実には、一人暮らしから結婚することで物が増え、子どもができてさらに物が増えました。
物が減らせないのは、自分で判断できない物が自宅内に増えていくからなんですよね。
だいたい、ほこりをかぶっているのに捨てられないのは旦那のものです。
チビヒメが気に入ってしまったガラクタ再利用おもちゃ類も、どんどん増えて悩ましいところです。
(お菓子の空き箱など・・・)
ミニマル子育ては断捨離本ではない
断捨離も出てくるけどメインはミニマル子育てという考え方
さて、今回読んだ本は、子育てに関するミニマル本です。
ミニマル本といっても、おもちゃの整理方法やお洋服の整理方法ばかりが載っているわけではないです。
どちらかというと、子育て論の本になりますね。
与えすぎの子育てから、少し大人の力で取捨選択をしてあげませんか?という内容です。
シュタイナー系なのですが、極端すぎない内容です。
「シュタイナー」という文字にアレルギーの出ない方なら、触れてみても良い本だと思います。
家事育児の時短の目安になる
ミニマル子育て。
まさにタイトル通りの内容でした。
物質的にもサービス的にも豊かなこの時代で、わが子のためと思うと何もかも実践したくなります。
あえて削ぎ落とすことのメリットと取捨選択のポイントがぎっしりつまっています。
少し好き嫌いの出そうな内容なのですが、仕事復帰の時期も近いので、時短的な目線でも参考になりました。
ミニマル子育てで得られるもの
ミニマル子育てのゴール
ゴールから想像するとわかりやすいです。
- 時間がゆっくり流れる場所
- 部屋がスッキリ片付いて心が落ち着く空間
- 子どもが子どもらしくいられる場所
- 子どもが親から見守られて尊重されていることを感じられる場所
このことを常に念頭に置いて本を読みます。
まぁ実際には本を読み終えた生活でずーっと念頭におかなくてはいけないことです。
理想的な子育て環境を維持するために・・・
そのおもちゃは必要か?
その習い事は必要か?
その娯楽は必要か?
などと考えていくとわかりやすいですね。
ミニマル子育てで心穏やかな子どもに育つ
先週読んでいたユダヤ式にも名前が出てきましたが
こちらの書籍にも参考文献として「EQ 心の知能指数」(ダニエル・ゴールマン)が出てきました。
ベストセラーでタイトルは知っているけど読んだこと無いんですよね。
ちゃんと読もうかな。
それでその本からの引用で、
危機的状況に陥った時に、生存のために<闘争>か<逃走>かどちらかを選択する。
扁桃体のスイッチがつねに入っていると、この判断を優先するので「脳の感情や思考を司る高度な部分が機能しない」
というのがあるんです。
つまり癇癪をおこしやすい子だとか、聞き分けのない子なんかも、
生まれ持った性格ではなく、環境的にストレスが溜まっていて扁桃体のスイッチが入っている状態なのだということです。
「ミニマル子育て」で環境を変えてあげれば子どもも穏やかになりますよ。
というわけです。
すごく興味深かったのは、この話から発展してチベット仏教僧の例が出ていたこと。
経験豊富なチベット仏教僧の瞑想中の脳波は一般人に比べて比較にならない活動内容を示した。
瞑想の効果は瞑想以外も持続し、解剖学的に見ても脳が肥大化していたとのこと。
これはつまり、瞑想の効果。
いまセレブでも瞑想が流行っていますね、雑誌で特集されていたのを見ました。
瞑想をするということは、刺激を減らすということ。
子どもへの刺激も減らすことで、落ち着きのある子になり成績も上がるというのです。
子どももそうですけど、自分の瞑想の時間を作ってみようかと思いました。
(-_-)妊娠前のヨガスクールでは瞑想クラスを受けたことあったなぁ・・・なつかしい
ミニマル子育ての方法
ミニマル子育ての4つのステップ
気になるミニマル子育てのハウツーですが、大きく4ステップに分かれています。
- 環境
- リズム
- スケジュール
- 大人の世界から子どもを守る
順番は特に無いですが、上から順に取り組むことが多いみたいです。
詳細は本を読んだほうがわかりやすいのですが簡単に解説。
環境
家庭環境ですね。
いちばん手始めはおもちゃや絵本などの断捨離です。
気持ちいいです。
残すべきおもちゃと排除すべきおもちゃの特徴も載っています。
基本的にはシンプルなおもちゃがおすすめだそうです。
ひとつだけ著者がおすすめするおもちゃの中に疑問点が。
「人生ゲームなどの昔ながらのおもちゃ」はおすすめと書かれていたけれど、
別のページでは「用途が限られたおもちゃはNG」とされていて、ちょっと矛盾を感じました。
ボールや積み木などの発展させられるおもちゃがおすすめだというなら、
人生ゲームってどうなんでしょうね・・・?
リズム
リズムというのは、生活リズムのことだと思って大丈夫です。
具体的な例はありませんが、毎日、毎週、毎月などの習慣づけているリズムがあることが大切だということです。
同じリズムが繰り返されることで子どもは安心感を覚えるのです。
この中で提案されていた、毎日の夕食メニューの固定化プラン。
これは主婦的には大歓迎ですね。(パパは嫌がりそう)
曜日ごとにメニューを固定化してしまうというアイデアです。
子どもに夕飯のメニューを尋ねられたら、「今日は何曜日だっけ?」と返すだけで会話が成立する程度の固定です。
著者いわく、料理のバリエーションよりも家族がそろって夕食をとったり、
母親が料理の準備に手間取らないことのほうが重要なのだそうです。
つまりは、ゆったりと家族全員が優雅にすごしていて、
きちんとそろって食事をして、会話も弾む食卓ということです。
すてきですね。
献立を幼稚園メニューを参考に組み立てていましたが、
だいたい同じメニューが出てくるようになってきたので、
家族に評判の良かったメニューで週ごとの固定メニューを組んでみようかと思います。
スケジュール
スケジュールの項目は、リズムとどう違うのか?と思われますが、
これはもっと大きなくくりでのスケジュールです。
子どもへの刺激が多い生活は良くないということが、本を通して説かれています。
しかし刺激的なスケジュールが入ってくることがあります。
例えば、園での運動会や遠足などの行事です。
そんな予定が入ってきたら、しばらくは何もしない休日を増やします。
活動的な時間とゆっくりする時間のバランスをとるように予定を組むことが大切だということです。
スケジュール帳が真っ白だと落ち着かない性格の人にはかなり困難な課題です。
私は予定を埋め尽くしたいタイプなので、ちょっと修行のような内容でした。
でも逆に、子どものために毎週末お出かけしなきゃ!という気持ちから開放させてくれますね。
何もしない時間も、予定の入れている時間と同じくらい重要だということです。
大人の世界から子どもを守る
最後の項目は、家族全員の協力が必要です。
特にうちの夫には難しい課題です。
子どもが起きている時間に、
子ども向けでないテレビをみたり、
仕事での不安感を話題にしたりするのをやめましょうっていうことなんですけど・・・。
難しいわなぁ~
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罪悪感なく断捨離や時短ができる
本を読みながら、かなり触発されて部屋の整理をしました。
まだ1歳5ヶ月ですがそれでもいただきもので、ごちゃごちゃとしたおもちゃがたくさんたまっていました。
ルールに則り、月齢にあっていないものや、チビヒメが興味を示していないおもちゃ類はまとめて押し入れにしまいました。
絵本もたくさんありましたが、お気に入りの10冊にしぼってすべて押し入れにしまいました。
定期的に入れ替える予定です。
おかげで、リビングがすごくすーっきりしました。
遊び方はほとんど変わっていません。
変わったことといえば、散乱させるガラクタを見て私がイライラすることが無くなったことです。
本当に遊ぶおもちゃしか残さなかったので放置されて転がっているおもちゃは無くなりました。
すごく良い効果です。
物がありすぎると一つのものに費やす時間は少なくなり、じっくりと集中する能力を養えない。
子どもが外界を探求する能力が全体的に低くなる。
この言葉に、かなりグッときました。
まさにその通りですね。
ミニマル子育てではテレビの視聴を制限することを奨励しています。
DWEのDVDを見せたいところですが、ここ数日DVDのかわりにCDのかけ流しに変えてみました。
プレイアロングもCDのみです。
そうすると、DVDのときは座って見るので動きが止まっていたのですが、
CDだと他の遊びをしながら時折「鼻歌?」のようなものを歌いながら遊ぶようになりました。
これはこれでいいかもしれませんね。
予定についても、毎日どこかに遊びに連れ出さなきゃという気持ちが薄らいだのでのんびりできて良い感じです。
本人が外遊びしたがるようになったらまた考えものですけどね(^_^;)
共働き夫婦で、少ない時間をどう活かすか?と頭を悩ませる家庭もあるかもしれませんが、少し心が軽くなりますよ。
習い事を何させるかという切迫感も薄れますしね。